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【報告】2/25 第10回ごみと水を考える集いの開催

 

2月25日(土)に「第10回ごみと水を考える集い」を開催しました。

午前中の藤前干潟活動センターにおけるエクスカーションには39名、午後からの集いには30団体90名の参加がありました。

「ごみと水を考える集い」はコロナ禍で3年ぶりの開催となりましたが、今回は藤前干潟がラムサール条約登録20周年を迎えた節目の年ということもあり、本当に多くの方の参加をいただきました。

 

今回のごみと水を考える集いの前半では、海ごみの中でもマイクロプラスチックの問題に注目し、

講演として名古屋市環境局減量推進室の山田智隆さんから「藤前干潟のプラスチックごみ、マイクロプラスチックの現状について」のお話を、

報告として四日市大学の千葉賢教授より「伊勢湾のマイクロプラスチック調査の最近の成果」のお話を聴きました。

藤前干潟や藤前干潟につながる伊勢湾・三河湾のプラスチックごみおよびマイクロプラスチックの現状を知り、これに対する取組みの重要性を再認識することができたと思います。

 

集いの後半は、藤前干潟やそこにつながる流域でごみや水に関わる活動を行っている名城大学附属高等学校、名経大市邨高等学校、愛知県立惟信高等学校、中部大学ボランティア・NPOセンターの高校生や大学生に活動報告を発表していただきました。

多くの若い人たちが熱心に活動を行っていることを知り、心強く、そして非常に頼もしく感じましたし、自分たちの活動ももっと頑張らなくては、と心を新たにした大人の参加者も少なくなかったようで、久しぶりの集いが良い場になったのではないかと思います。

 

そして、集いの最後には、ごみが生まれない社会創りを目指すアピール7項目を採択しました。

  

第10回ごみと水を考える集いに参加・協力いただいたみなさん、発表いただいたみなさん、誠にありがとうございました。

今後も、藤前干潟および藤前干潟につながる伊勢湾・三河湾におけるごみと水に関わる活動が続いていくようにと思っています。

 

 

集いの呼びかけ団体:土岐川・庄内川源流の森委員会、NPO土岐川・庄内川サポートセンター、22世紀奈佐の浜プロジェクト委員会、NPO法人四日市ウミガメ保存会、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会

共催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会

 

本取組は、公益財団法人河川財団「河川基金」の助成を受けて実施しました。

 

【採択したアピール文】

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【アピール採択文】第10回ごみと水を考える集い.pdf
PDFファイル 607.7 KB

 

【午前中のエクスカーションの様子】

 

エクスカーションでは、NPO法人藤前干潟を守る会の戸苅さんに藤前干潟活動センターや藤前干潟の案内をいただきました。 

藤前干潟を紹介する動画視聴や館内見学をした後、堤防に上がって野鳥観察と漂着しているごみ(マイクロプラスチック含め)の観察をしました。

 

【午後の集いの様子】

集いの会場となった藤前会館。

午後からの集いには30団体90名もの多くの方に参加いただき、盛況となりました。

今回の集いの司会は中部大学NPO・ボランティアセンターの菊池優花さん、佐藤蒼大さんにお願いしました。

 

集いの初めに、集いの呼び掛け団体を代表して藤前干潟クリーン大作戦実行委員会の坂野一博実行委員長から挨拶をしました。

その後、4人の来賓の方々から挨拶をいただきました。

国土交通省庄内川河川事務所 蘆屋秀幸所長

環境省中部地方環境事務所資源循環課 野口淳一郎課長

愛知県尾張建設事務所 維持管理課 小笠原俊一課長補佐の代理として原田佳澄氏

名古屋市環境局環境企画課 斎藤牧主幹

講演では、「藤前干潟のプラスチックごみ、マイクロプラスチックの現状について」と題して、名古屋市環境局減量推進室の山田智隆氏から、昨年度に藤前干潟で行われたプラスチックごみ調査、およびマイクロプラスチック調査の結果などをお話いただきました。

さらに、伊勢湾の漂着ごみなどについて研究をされている四日市大学の千葉賢教授より「伊勢湾のマイクロプラスチック調査の最近の成果」として報告をいただきました。 

この報告の中では、千葉先生が名古屋テレビの協力を得て最近実施した藤前干潟の泥のマイクロプラスチック調査についても紹介されていました。

 

※3月21日(火・祝)13:45~に名古屋テレビで藤前干潟の特別番組「藤前干潟のキセキ~”楽園”とごみの未来~」が放送されます。この中で上記の藤前干潟の泥のマイクロプラスチック調査の結果についても報道がされると思われます。→詳細はこちらをご覧ください(名古屋テレビ)

その後、「発表と交流」として環境省名古屋自然保護官事務所の岸晃大アクティブレンジャーの進行の下、大学生・高校生(中部大学、名城大学附属高校、名経大市邨高校、愛知県立惟信高校)からそれぞれの活動について発表いただいた他、今後の活動への思いや展望を聴き、意見を交換しました。

名城大学附属高等学校の自然科学部のみなさんは「自然科学部の活動報告」として、庄内川の水質調査や二枚貝調査などの多くのさまざまな活動を報告いただきました。

名経大市邨高校の科学研究部のみなさんは「プラスチックと未来」と題して、マイクロプラスチック採取やプラスチックの劣化実験などについて紹介いただきました。 

 

今後は子どもたちにプラスチックごみについて伝えるイベントの企画もしているそうです。

愛知県立惟信高校の2年生で、NPO法人藤前干潟を考える会のガタレンジャーとしても活動している加藤翔太さんからは、藤前干潟のごみ清掃活動において分かったこと、感じたことの報告、そして藤前干潟の生きものについての紹介がありました。自分なりの言葉で素直に語ってくれたのが印象的でした。

最後に中部大学NPO・ボランティアセンターの環境対策プロジェクトに関わるみなさんから、構成団体となっている藤前干潟クリーン大作戦実行委員会における活動などの報告がありました。

 

 

集いの最後には、ごみが生まれない社会創りを目指すアピール7項目を採択しました。

(提案をしてくださったのは、NPO法人藤前干潟を守る会の神郁子さん)

最後の閉会の挨拶を土岐川・庄内川源流の森委員会の村上誠治事務局長からいただき、集いは無事終了しました。

 

【参加団体】

<教育機関・企業・市民団体等>

四日市大学環境情報学部、名城大学附属高等学校、名経大市邨高等学校、愛知県立惟信高等学校、中部大学NPO・ボランティアセンター、豊田合成株式会社、明治安田生命、株式会社愛工機器製作所、名古屋テレビ放送株式会社、鯱城・堀川と生活を考える会、一般財団法人みなと総合研究財団、松並木つくり隊、NPO法人四日市ウミガメ保存会、22世紀奈佐の浜プロジェクト委員会、JF鳥羽磯部漁業協同組合、NPO法人伊勢湾フォーラム、新川をよみがえらせる会、NPO法人土岐川・庄内川サポートセンター、萌木舎、土岐川・庄内川流域ネットワーク、土岐川・庄内川源流の森委員会、名古屋市野鳥観察館(東海・稲永ネットワーク)、NPO法人藤前干潟を守る会、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会

<行政・公的機関>

愛知県尾張建設事務所、三重県環境生活部大気・水環境課、名古屋市環境局減量推進室、名古屋市環境局環境企画課、環境省中部地方環境事務所資源循環課、環境省中部地方環境事務所名古屋自然保護官事務所、国土交通省中部地方整備局庄内川河川事務所、名古屋港管理組合港営部港営課、名古屋港管理組合企画調整室